色替え1秒、廃材2.7分の1を謳う4色3Dプリンタ「Creality SPARKX i8」
結論
Creality が4色印刷に対応した3Dプリンタ「SPARKX i8」を発表しました。独自の QuarTeks により色の切り替えを1秒で行い、色替え時に捨てるフィラメントを従来の2.7分の1に抑えると説明しています。最高速度は500mm/s、造形サイズは260×260×255mmです。
この記事の要点
| 発表日 | 2026/09/22 |
|---|---|
| 製品 | SPARKX i8 |
| 一次ソース |
色替えにかかる時間を1秒に縮めた
Creality が4色印刷に対応した3Dプリンタ「SPARKX i8」を発表しました。同社は QuarTeks と呼ぶ機構により、色を切り替える時間を1秒に縮めたと説明しています。
多色印刷では、ノズルに残った前の色を押し出してから次の色を使います。この待ち時間が積み重なるため、色数が増えるほど印刷時間が伸びます。Creality は3,000回の色替えを行う条件で、従来より500%以上速くなると述べています。
速さの根拠として挙げているのが、フィラメントが共用する経路の短さです。公式ページでは1mm未満と記載しており、前の色が残りにくいため切り替えが速く、境界もきれいになるとしています。
捨てるフィラメントを2.7分の1に
多色印刷でもう一つ問題になるのが、色替えのたびに出る廃材です。押し出した前の色は造形物に使えないため、そのまま捨てることになります。
Creality はこの量を従来の2.7分の1に抑えると説明しています。1年間の使用を想定した数字として、438kgのフィラメント削減、スプール400本以上の節約、約1,500ドルの費用削減を挙げています。外部に捨てる仕組み自体を持たない設計だとしています。
ただしこれらはいずれもメーカーの計算です。前提となる印刷条件は公式ページに詳しく書かれていないため、実際の削減量は使い方によって変わります。
本体の仕様
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 造形サイズ | 260 × 260 × 255 mm |
| 最高速度 | 500 mm/s |
| ノズル径 | 0.4 mm |
| ノズル最高温度 | 300 °C |
| ベッド最高温度 | 100 °C |
| カメラ | 720p、最大30fps、補助ライト付き |
| センサ | 13個 |
13個のセンサとカメラで印刷中の状態を監視し、失敗を防ぐ仕組みを備えます。本体は90%が組み立て済みの状態で届きます。
価格と販売の状況
価格は公式ページでは伏せられており、300ドル台とだけ記載があります。事前登録のページでは最も安い枠が289ドルと案内されていました。
販売は Indiegoggo でのクラウドファンディングから始まります。早期の購入で最大30%引きになるとしており、申し込み時の入金は不要と説明しています。日本での販売については、今回のクラウドファンディングを通じて入手できる可能性がありますが、詳細は現在確認中です。
つちったーの見方
多色印刷の廃材は、実際に使うと気になる部分です。4色の造形物を1つ作るだけでスプール1本を使い切ることもあり、捨てる量の方が多い場面すらあります。ここを2.7分の1にできるなら、日常的に多色印刷を使う人には効きます。
一方で、速度と廃材の数字はどちらもメーカーの計算で、比較の条件が公開されていません。300ドル台という価格帯を考えると本体の作りにも差があるはずなので、実機のレビューが出るまでは判断を保留したいところです。
クラウドファンディングでの販売という点も踏まえておく必要があります。予定価格より安く購入できるメリットはありますが、11月には手元に届くと案内されているため、その時期を見越して検討することになりそうです。